三面図の作り方:AIでキャラクター三面図を作る方法と使い道
三面図は、ひとりのキャラクターを正面・側面(真横)・背面の3方向から、同じ大きさ・同じポーズで並べた設定画です。手で描くと時間がかかりますが、画像生成AIを使えば叩き台を短時間で作れます。このページでは、崩れない三面図の基本ルール、AIで作る手順とコピペ用プロンプト、そしてOCの依頼・3D化・AI動画での使い方をまとめます。
Character Turnaround(turnaroundsheet.com)は三面図を自動生成するツールではなく、完成した三面図つきのオリジナルキャラクター素材を配布するライブラリです。サイトの表示は英語・中国語ですが、素材はどなたでも無料でダウンロードできます。
三面図とは
三面図(さんめんず)は、キャラクターの見た目を「どの角度から描いても同じ人物になる」ように決めるための資料です。正面でデザインを、側面で体や髪の厚みを、背面で後ろ髪や背中側の服を確定させます。英語では character turnaround、中国語では三视图と呼ばれます。立体の印象まで伝えたいときは、斜め(3/4)を加えた四面図・五面図にすることもあります。
三面図が必要になる3つの場面
OC・キャラクターデザインの依頼
イラスト、Live2D、3Dモデリングを人に頼むとき、正面の立ち絵だけでは横や後ろの形が伝わりません。三面図があれば、見えない側の髪型や服の構造を相手が推測せずに済み、やり取りの往復も減らせます。
Tripoなどの「画像から3D」で立体化する
Tripoの公式ヘルプによると、1枚の画像には背面がないため、背面は生成側が推測して作ります。背面にディテールのあるキャラクターでは複数ビューが推奨されており、2〜4枚(複雑な形なら正面と片側面が最低限、比率が重要なら背面も)を、同じポーズ・光・背景・スケールで用意するよう案内されています。極端な真上・真下のアングルは避けます。三面図はこの条件にそのまま合う素材です。
AI動画でキャラクターを固定する
Kling 4.0 の Omni Reference は1回の生成で最大10枚の参照画像を、xAI の Grok Imagine 1.5(grok-imagine-video-1.5)は reference-to-video で最大14枚の参照画像を受け付けます。正面・側面・背面を別々の画像として入れ、プロンプトでそれぞれの役割を指定すると、振り向いたときに顔や服が変わりにくくなります。手順は英語のガイドで詳しく解説しています: Kling 4.0 / Grok Imagine 1.5。
崩れない三面図の基本ルール
手描きでもAIでも、チェックするポイントは同じです。生成した三面図もこの5点で見直してください。
- 水平の補助線で高さをそろえる
頭頂・目・あご・肩・腰・股・ひざ・足裏の高さに横線を引き、正面・側面・背面をすべて同じ線の上に置きます。「側面だけ背が高い」「背面の肩がずれる」といった崩れの多くはこれで防げます。 - 3つとも同じポーズ・同じ縮尺にする
基本はまっすぐ立った姿勢です。腕を体から少し離したAポーズにすると、脇や腰まわりの服の形が見えます。決めポーズは三面図とは別のポーズ集にまとめます。 - パース(遠近)をつけない
望遠で遠くから見たような、奥行き感のない絵にします。パースのついた三面図をもとに3Dモデルを作ると、形そのものがゆがみやすくなります。 - 背面では左右が入れ替わる
正面で向かって左にある髪飾りは、背面では向かって右に来ます。左右非対称のデザインは、どちらの手・どちらの側かを文字でもメモしておきます。 - 背景は無地、光は均一に
背景の描き込みや強い影は、3D化や動画の参照画像として使うときにノイズになります。白か薄いグレーの無地にしておくのが無難です。
AIで三面図を作る手順
- 正面に近い全身画像を1枚用意する
デザインの特徴(柄・小物・髪型)がはっきり写っている全身の絵が理想です。絵がない場合は、次の手順で書く設定文だけでも作れますが、毎回少しずつ別人になりやすくなります。 - 設定を文章で固定する
年齢・体型・髪型と髪色・瞳の色・服装と配色・小物・左右非対称の部分を短い設定文にまとめ、以後すべてのプロンプトに同じ文を貼ります。背面のように絵で見えない部分も、ここで言葉で決めておきます。 - プロンプトで三面図を生成する
下のテンプレートの[ ]を自分のキャラクターに置き換えて使います。画像を添付できるツールなら、手順1の画像も一緒に渡します。 - 崩れた箇所だけ直す
一度で完璧を狙わず、ずれた部分だけを指定して直します。修正指示の最後に「それ以外は変更しないでください」と付けると、頼んでいない部分まで変わるのを防げます。 - 1方向ずつ切り出して保存する
3D化や動画に使うときは、三面図を正面・側面・背面の1枚ずつに分けて保存しておきます。多くのツールは参照画像を1枚ずつ受け取るためです。
コピペで使える三面図プロンプト
画像を添付して会話形式で指示するツールには日本語版、英語のプロンプトで生成するツールには英語版が向いています。[ ]や [character] の部分を自分のキャラクターの設定文に置き換えてください。
添付したキャラクターの三面図を作成してください。左から正面・真横・真後ろの順に横一列で並べ、3体とも同じ身長・同じ頭身・同じ縮尺にしてください。ポーズは直立で、腕は体から少し離します。パースはつけず、髪型・服の柄・配色・小物は元の画像を厳密に維持し、デザインの追加や省略はしないでください。背景は無地の白、全身がフレームに収まるようにし、文字やラベルは入れないでください。 【設定】[年齢・体型][髪型と髪色][瞳の色][服装と配色][小物と左右の位置][背面のデザイン]
Character turnaround reference sheet of [character]. Three full-body views side by side at the same scale and height: front view, left side view, back view. Neutral standing pose, arms slightly away from the body, feet visible. Identical outfit, hairstyle and proportions in every view. clean anime cel shading, crisp line art, flat colors with one shadow tone, model-sheet style, orthographic, no perspective. Plain light-gray background, no text, no labels, no props.
同じキャラクターを、正面・斜め前(3/4)・真横・真後ろの4方向で横一列に並べてください。4体とも同じ身長・同じ頭身・同じポーズで、デザインは元の画像を厳密に維持し、背景は無地の白にしてください。
写実・3D調の英語テンプレートや、顔の角度・表情・衣装の設定画用テンプレートは Character reference sheet prompts(英語)にあります。
崩れたときの修正プロンプト
- 3体の身長や頭身がそろわない
- 「3体の頭頂と足元の高さを完全にそろえ、頭身も同じにしてください。それ以外は変更しないでください。」
- 側面が別人に見える
- 「側面の顔のパーツ配置・髪型・輪郭を正面と同じにしてください。それ以外は変更しないでください。」
- 背面の髪や服がおかしい
- 「後ろ髪は[結び方・長さ]、背中側の服は[デザイン]です。この設定で背面だけ描き直してください。」
- 決めポーズや背景が入ってしまう
- 「3体とも直立の棒立ちにし、背景は影もグラデーションもない無地の白にしてください。」
完成済みの三面図素材を使う
すぐに試せる三面図が必要なら、当サイトの112人のオリジナルキャラクター素材を使えます。各キャラクターのパックには、三面図の一覧画像と正面・側面・背面の個別画像、全身図、表情4種、ポーズ4種、衣装・小物・背景、動画の最初のフレーム用画像(横・縦)など19枚の画像が入っています。現在はすべて無料で、一部は登録なし、そのほかはメールアドレスで無料登録するとダウンロードできます。
AI画像・動画ツールへの入力や、作った作品の公開・収益化に使えます。素材ファイルそのものの再配布や販売はできません。詳しくはパックライセンス(英語)をご確認ください。
よくある質問
- 三面図と三視図、ターンアラウンドは違うものですか?
- 同じものを指します。日本語では三面図、中国語では三视图、英語では character turnaround(turnaround sheet)や model sheet と呼ばれます。斜めの図を加えたものは四面図・五面図と呼ぶこともあります。
- 何方向あれば十分ですか?
- 基本は正面・側面・背面の3方向です。3Dモデルを作る場合や、動画で顔の向きが大きく変わる場合は、斜め(3/4)を加えた4〜5方向にすると、見えない部分を推測される箇所が減ります。
- 生成AIに三面図の作成を断られることはありますか?
- あります。画像生成サービスにはそれぞれ利用ポリシーがあり、既存作品のキャラクターや実在の人物に似せる依頼などは断られる場合があります。自分のオリジナルキャラクター(OC)を使い、各サービスの規約に沿って依頼してください。
- 三面図から3Dモデルを作れますか?
- Tripoのような画像から3Dを作るツールでは、複数の方向の画像を入力に使えます。Tripoの公式ヘルプでは、1枚の画像には背面の情報がないため、背面にディテールのあるキャラクターは複数ビュー(2〜4枚)を推奨し、すべての画像でポーズ・光・背景・スケールをそろえるよう案内しています。生成結果は手直しが必要になることもあります。
- 正面の立ち絵しかありません(VTuberの立ち絵など)。三面図は作れますか?
- 作れます。上の手順1〜3のとおり、正面の全身画像1枚を添付してプロンプトで三面図を生成してください。ただし側面と背面はAIの推測です。後ろ髪(例:ハーフアップ)や背中側の服など正面から見えない部分は【設定】に文字で書き足し、デザインした人に確認できる場合は確認してから使ってください。側面で顔が別人になったら、上の修正プロンプトでその部分だけ直します。
- AI動画でキャラクターの顔や服がぶれます。
- よく選んだ斜め(3/4)の1枚だけでは、横顔や背中はモデルが推測するしかありません。正面・側面・背面を別々の参照画像として入れ、プロンプトで「どの画像が何を表すか」を1枚ずつ指定してください。Kling 4.0 と xAI の公式ガイドも、参照画像ごとに役割を明示するよう勧めています。
- turnaroundsheet.com で自分のキャラクターの三面図を生成できますか?
- いいえ。当サイトに三面図の生成機能はありません。完成した三面図つきのオリジナルキャラクター素材を配布するライブラリです。自分のOCの三面図は、このページのプロンプトをお使いの画像生成AIで試してください。